「NISAがいいって聞くけど、それだけで大丈夫?」
「iDeCoもやった方がいいの?」
「保険はやらなくていいって聞いたけど本当?」
子育て世代の方とお話ししていると、こうした声を本当によく耳にします。
ここまで、老齢年金・遺族年金・障害年金、そしてiDeCoについて見てきました。
「公的な仕組み」と「自分で準備する仕組み」の両方を知っていただいた状態です。
では、いよいよ本題です。
NISA・iDeCo・変額保険など、
いろいろある中で「結局どれを選べばいいのか?」について考えていきます。
結論からお伝えすると、
「どれが一番良いか」ではなく、
「自分たちの目的に合っているか」で選ぶことが大切です。
なぜなら、これらはすべて“お金を増やすための手段”であり、役割がそれぞれ違うからです。
ここで、よくある間違いがあります。
それは、
「NISAか、iDeCoか、保険か」
と、“商品同士を比較してしまうこと”です。
実はこの考え方の時点で、少しズレています。
本来は、
① 何のためのお金か(目的)
② いつ使うお金か(期間)
③ どれくらい必要か(金額)
を決めたうえで、
④ その目的に合った手段を選ぶという順番が大切です。
例えば、こんなケースで考えてみましょう。
【事例①:10年以内に使う教育資金】
この場合は、「使う時期が決まっているお金」です。
価格変動のリスクが大きい商品だけに頼ると、
「使いたいときに減っている」
という可能性もあります。
そのため、
・一部は安全性の高い方法で確保する
・一部は運用で増やす
といった“バランス”が重要になります。
【事例②:60歳以降に使う老後資金】
この場合は、「長期間運用できるお金」です。
時間を味方につけることができるため、
iDeCoのような税制優遇を活かしながら、長期で積み立てていく方法が有効になるケースがあります。
【事例③:万が一に備えながら資産形成したい場合】
例えば、
「もしものときの保障も持ちながら、将来のお金も準備したい」
というニーズもあります。
その場合は、変額保険のように
「保障」と「資産形成」を組み合わせた仕組みが選択肢になることもあります。
このように、同じ「お金を準備する」という目的でも、
・いつ使うのか
・どんな状況に備えるのか
によって、選ぶべき手段は変わってきます。
ここで改めて整理すると、
NISAは、
→ いつでも引き出せる柔軟性がある資産運用の仕組み
iDeCoは、
→ 老後資金に特化し、税制優遇が大きい仕組み
変額保険は、
→ 保障と資産形成を組み合わせた仕組み
それぞれに「向き・不向き」があります。
だからこそ、
「どれが正解か」ではなく、
「どう組み合わせるか」が重要になります。
なんとなく周りがやっているから、
なんとなく良さそうだから、
で選んでしまうと、後から不安が残ってしまいます。
大切なのは、
“自分たちの未来に必要なお金”から逆算して考えることです。
・教育費はいくら必要か
・老後はいくらあれば安心か
・万が一のとき、家族は守れるか
これらを整理したうえで、
それぞれに合った手段を選んでいくことが、安心につながります。
いきなりすべてを完璧に決める必要はありません。
まずは、「わが家は何のためにお金を準備するのか?」を考えてみてください。
そこが明確になるだけで、
NISA・iDeCo・保険の見え方は大きく変わります。
今回で4週にわたってお伝えしてきた年金・資産形成の話はここまでです.
ぜひ一度、ご家庭の状況に当てはめて考えてみてください。
その一歩が、将来の安心につながっていきます。
ご自身で考えていくことが難しいようであればご相談くださいね!
公的保険アドバイザー FP熱田裕保