「ちゃんと積み立ててるのに、なんで不安なんだろうね」
― ある共働き夫婦のリアルな会話 ―
「ねえ、うちって将来大丈夫かな?」
ある日、夕食後に妻がふと口にしました。
「え?大丈夫でしょ。ちゃんとNISAもやってるし。」
夫はスマホを見ながら答えます。
世帯年収920万円。
小学生の子どもが2人。
毎月NISAで5万円、学資目的で2万円、老後用に3万円。
合計10万円を積み立てています。
数字だけ見れば、かなりしっかり準備している家庭です。
「でもさ…」
「でもさ、大学っていくらかかるんだっけ?」
「えーっと…500万くらい?」
実際には、私立文系で約600〜700万円、
理系で800万円前後かかるケースもあります。
2人なら1,200万円以上。
「今いくら貯まってるんだっけ?」
「たぶん…700万くらい?」
“たぶん”が続きます。
積立している=安心、ではない
「でも毎月10万積み立ててるんだよ?足りるでしょ。」
夫は言います。
仮に月7万円を年利5%で15年続ければ、
約1,800万円になる可能性があります。
数字上は問題なさそうです。
でも妻は続けます。
「もし大学入る年に相場が下がってたら?」
「……」
積立は長期では有利ですが、教育費は待てません。
“いつ使うか”まで考えていないと、不安は消えないのです。
もうひとつの不安
「あとさ、もしどっちか働けなくなったら?」
夫の年収は600万円。
妻は320万円。
万一夫の収入が止まった場合、
遺族年金などを含めても現在の生活費をすべてカバーできるわけではありません。
積立はまず止まります。
「そこまでは考えてなかったな…」
守りの設計がないまま増やしていると、心のどこかで不安が残ります。
本当の問題は“額”ではなかった
後日、このご夫婦はライフプランを作成しました。
すると分かったことは、
・大学初年度に約250万円を確実に確保する必要がある
・教育費ピークは10年後
・老後は不足よりもむしろ余剰の可能性
・保障は現在の生活費に対して不足気味
つまり、積立額が足りないのではなく、役割が曖昧だったのです。
会話が変わった瞬間
人生設計を整理しました。
・教育費用を目的別に分離
・大学3年前から段階的に現金化
・保障を生活費基準で見直し
・老後積立は余力で継続
積立総額はほとんど変えていません。
でも帰り道、妻が言いました。
「なんかスッキリしたね。」
夫も頷きます。
「何を心配すればいいか分かった感じ。」
不安がゼロになったわけではありません。
でも“ぼんやりした不安”は消えました。
積立しているのに不安が消えない理由
それは、
・いくら必要か
・いつ必要か
・万一があっても続けられるか
ここが整理されていないからです。
積立は安心の材料にはなります。
でも安心そのものではないんです。
まとめ
共働き世帯は頑張っています。
収入もある。
積立もしている。
それでも不安が消えないのは、努力不足ではなく、設計不足です。
もし今、同じような会話をしているなら、
それはお金が足りないサインではなく、整理のタイミングかもしれません。
ハッピーライフコンサルティングでは、
ご家庭ごとの状況を一緒に整理し、ぼんやりした不安を具体的な行動に変えていきます。
「ちゃんとやっているのに不安。」
その理由を、一度一緒に確認してみませんか。
熱田裕保(あつたひろやす)