今回は今まで面談いただい子育て世代の悩みについてまとめてみました。
みなさんも同じ悩み持っていないですか?
1. 収支はギリギリ…家計から「余白」が消えた現実
最近の物価上昇、増え続ける教育費、そして住宅ローン…。毎月の家計はまるで綱渡りです。「今はなんとか回っている」という状態でも、心の底から安心できる余裕はありません。以前は「少しずつ貯蓄すれば、なんとかなる」という希望がありましたが、今は違います。必要な費用は上がり続けているのに、収入の伸びが追いつかないという厳しいギャップがあります。この貯蓄の「余白」が失われることで、突然の大きな出費(例えば、子どもの入院や、親の介護費用など)が起こるたびに、家計全体が大きく揺さぶられてしまうのです。
2. 教育費は「愛情投資」?でも尽きない「これでいいのか」という迷い
子どもの教育は、私たち親が最も優先したい「未来への投資」です。塾、習い事、高額な教材、そして避けて通れない将来の進学費用。これらは、削りたいけれど「削っていいのか」と悩む、複雑な支出です。
• この習い事は本当に将来役に立つのだろうか?
• 費用を抑えた選択肢もあるけれど、質が落ちてしまわないか?
• 今のまま進学ルートに乗ったら、最終的にいくら必要なのか?
そんな問いが、親の頭の片隅で常にざわつき続けています。教育費への出費は、子どもへの愛情の深い表現であると同時に、**「最高の選択肢を選べているのか」**という迷いを伴う、精神的なプレッシャーの源となっています。
3. 老後の備えと子どもの未来。親世代が抱える「板挟み」
子どもの教育資金を確保したい気持ちと、自分たちの老後資金を準備したいという義務感。この二つは、子育て世代にとって、しばしば「相反する」テーマとなって立ちはだかります。
• 子どもに十分な教育機会を与えたい
• しかし、自分たちの老後のせいで子どもに負担をかけたくない
この両立は容易ではありません。さらに、**「自分たちの親の介護」**が視野に入ると、家計の選択は一層複雑になります。日本の高齢化の進展に伴い、要介護高齢者が増加し、介護期間が長期化しているため、介護サービスへのニーズは増大しています。介護に関する費用は、介護期間が平均55.0か月(4年7か月)、一時費用が平均47万円、月々の費用が平均9.0万円かかるという調査結果もあり、費用は長期にわたります。公的制度として、日本の社会保障制度には、国民が安全で不安のない生活を送るためのサポートの仕組み(社会保険制度など)が整備されていますが、現役世代である私たちが多世代のリスクに備える必要があり、「板挟み」の心理的な負荷は増しています。
4. 知識のなさが生む不安——「金融リテラシー」という壁
実は、多くの親がこっそりと感じている悩みがあります。それは「自分自身の金融リテラシーに自信がない」という事実です。
• 投資は必要だと思うけど、何から手を付ければいいか分からない
• どの教育資金の準備方法が最適なのか分からない
• そもそも家計管理が自己流で合っているのか不安
私たちは、学校でお金の教育を体系的に学ぶ機会がないまま大人になりました。しかし時代は変化し、貯金だけでは資産は増えず、投資や資産形成が当たり前になりつつあります。こうした状況下で、誤った知識でリスクを取るのも怖い、という板挟みが、「お金の話」をより難しくしています。人生のリスクに賢く備えるためには、医療保険や年金、介護保険といった公的なサポートの仕組み(社会保険制度)を理解することが非常に大切です。社会保険の仕組みを知らなければ、いざという時に必要な給付を受け取れない現実があるため、「お金の知識」の習得は、家計を守る上で避けて通れない課題なのです。
5. 世代を超えて安心を繋ぐ——わが子への「金融教育」
こうした親自身の不安を背景に、今、新しい切実な願いが芽生えています。それは**「自分の子どもには、お金で苦労してほしくない」**ということです。
• 早いうちからお金の仕組みを理解してほしい
• 将来、経済的に自立し、自分の人生の選択肢を広げてほしい
金融教育の目的は、単に「お金を増やすスキル」を教えることだけではありません。それは、お金を通じて、**「選択する力」「考える力」「自分の価値を正しく評価する力」**を育む教育です。親自身が「もっと早く知りたかった」と感じる知識が、子どもの人生に大きな影響を与えることを知っているからこそ、適切な形で学ばせたい。この願いは、今や多くの子育て家庭にとって、最も共通する関心事の一つとなっています。
6. 私たちが本当に求めているもの——「安心感」という未来への備え
子育て世代の望みは、突き詰めれば非常にシンプルです。
• 明日、家計の心配をすることなく、子どもの成長に心から向き合いたい
• 将来の様々なリスクに備えるための正しい知識を持ちたい
• 子どもの自信と可能性を、お金の面からもしっかりと伸ばせる環境を整えたい
私たちが本当に求めているのは、単なる「お金を増やす方法」だけではありません。**「家族の未来がより確かなものになるという安心感」**こそが、この静かなプレッシャーを乗り越え、日々の生活を支えるための、最高の備えなのです。まずは、年金や医療といった公的なサポートの仕組みを理解すること(公的保険アドバイザーの資格で暮らしを守る国のしくみを学ぶことができるとされています)が、その安心感への第一歩になるでしょう。